私は、2人目の子供が産まれるタイミングで1ヶ月の育児休暇をとりました。
男が育児休暇を取るってことは、まだまだ珍しい事で、今後多くの人が当たり前のように取る世の中になればと思っています。
さて、今回はその男性の育児休暇について書きたいと思います。
男性の育児休暇取得率
日本の育児休暇取得率は、
女性が83.2%に対し、
男性は、5.14%(厚生労働省「平成29年度雇用均等基本調査」)。
まだまだとっても低いのが現状です。
福祉先進国と知られる北欧と比べるとノルウエーは男女ともに90%、スウェーデンは80%と、とても高い値ですね。
日本も、取りやすい環境、制度が充実していくことを願います。
パパが1ヶ月の育児休暇を取る理由
さて、ここから私の育児休暇取得について書きます。
私は、1人目の子供の時は出産日だけ休みをもらいました。
そして、今回2人目が生まれるというので出産予定日から1ヶ月育児休暇を休むことにしました。
理由は、
我が家では、妻は出産後も実家には、いかず私達夫婦で暮らす家で過ごします。
これは、妻の家の方針というか代々里帰りせずに自分が暮らす家で子育てをしているそうです。
その為、上の子がまだ2歳半で、妻だけだと大変になってしまいます。
そこで、2人目が生まれるタイミングで育児休暇を取ろうと決めました。
会社に育児休暇事前申請
育児休暇を取るにあたって、出産半年前から会社の人事に制度の確認をしました。
人事からは、1ヶ月育児休暇とるのは、問題なし。
現場の状況もあるので、上司に相談して休むタイミングなど決めてくださいとのことでした。
また、育児休暇として申請するか、有給申請するかはどちらでもいいとのことでした。
これは、会社によっては育児休暇は有給として認めない会社もあるので、確認が必要です。
私の場合は、有給が余っており使えるなら育児休暇として申請するより金銭面などが良い有給で1ヶ月休むことにしました。
制度の確認が終わり、直属の現場の上司に2人目が生まれるタイミングで1ヶ月休みたいことを伝えました。
その時、上司はあまりいい反応ではなく、「俺の時は育児休暇何てとったことないぞ。」と少し苛立っていた様子でした。
まあ、迷惑かかるし、そういった反応になるのも仕方ないかと、この時は思っていました。
最終的には、上司から「ダメだとは言えないからとりあえず分かった」と一応許可をもらうことができました。
これも、この少し前にちょうど会社で育児休暇を推奨する案内が出ており、申請をした人に対して上司が断る事はパワハラになるという通知が出ていました。
そんなこんなで、私の職場では、もしかしたら初めてかもしれない、1ヶ月の育児休暇を取ることができました。
育児休暇に入る3日前に異動通知
順調にいくかに思えた育児休暇ですが、なんと育児休暇3日前に上司から突然の異動の話がきました。
??なぜこのタイミング??
私の会社は、通常異動がある場合は、大抵半期毎の4月か、10月です。
それが全く違う月に、しかも異動日が育児休暇中になるとのこと。
さらに、異動先は今よりも通勤が倍になる片道2時間かかる辺鄙な場所。
これってあまりにも、ひどい。
今まで、子供のお風呂は会社から帰ってきたパパがしていて、子供と触れ合える大切な時間でした。
ですがこの異動により仕事の日は、子供をお風呂にもいれる事もできなくなり、
しかも遠いので朝も早い。帰りも遅い。
せっかく育児休暇を取って、妻と子供と一緒にいれる時間がとれるはずが、育児休暇後は一緒に入れる時間が少なくなってしまいました。
ここで、私は思ったのです。
会社(人事)が対外的に、育児休暇を推奨する姿勢でも、実際の現場では真逆の姿勢で良く思われない。
ましてや上司となる世代は、育児休暇を男がとるなんて考えられない時代の人が大半です。
この温度差こそ、育児休暇取得が低い理由なのでは、ないかと感じました。
私は、会社に抗議しようか、色々考えましたが、結果諦めました。
諦めた理由 ・会社の関係が悪化するだけ。 ・総合職なので異動が伴うのは仕方ないこと。 ・まだ通える範囲だし、単身赴任よりマシなのかも。 ・実際に片道2時間かけて通ってる人は周りにもいたし。
と、心中穏やかではないですが、目の前にある子育てに専念する為、育児休暇に入りました。
育児休暇開始
育児休暇に入って2日後に出産
会社に休み希望を出したのは半年前で、その時は決めうちで1ヶ月の休み期間を決めました。
そうしないと、引き継ぎや抜けた人員をカバーする体制ができないからです。
出産予定日の一週間前から休みに入りました。
2人目なので、1人目より苦労せずにすぐに産まれてくる気がしたので、
少し早めにしました。
それが見事的中!
私の理想通り、育児休暇に入ってすぐに(2日後)2人目が産まれました。
これでなるべく長く産後の妻、子供達と入れることになりました^_^
上の子と5日間2人で過ごす
妻は、産後入院の為5日間家には戻れません。
その為、私が上の子と2人で過ごしました、
今まで家事、育児はそれなりにしてきたつもりだったので大丈夫だと思っていましたが、
たった5日間でも、朝昼晩の食事、公園遊び、習い事、お風呂、洗濯などやる事いっぱいで時間があっという間。
これを何年もこなしてきた妻。
大変さを改めて感じました。
それでも、何とか子供も楽しんでもらえたようだし、無事に5日間過ごすことができました。
妻の退院
いよいよ妻と下の子の退院の日。
入院中は、パパと上の子は、毎日病院に行って妻とは、会っていたのですが家に戻ってくるのは、また特別。
妻が下の子を抱えウチに入ってすぐに、上の子が鳴き始めました。
しばらくずっと大きな泣き声を出していました。
そして、ママに抱きついて、
「僕赤ちゃんみたいだね」
とポツリ。
何かこの時の上の子の気持ちを考えさせれました。
2歳にして、ママをもう独り占めできなくなった気持ち。
ママにずっと会いたかった気持ち。
突然お兄ちゃんになった気持ち。
複雑な気持ちを感じ取ることができました。
だから、上の子が寂しくならないように、パパが全力で遊ぼうと誓いました。
家族4人での暮らし
さて、今日から家族4人(ママ、パパ、子供2人)での暮らしが始まりました。
ママには、できるだけ赤ちゃんのおっぱいをあげるだけにして、
他は私ができる限り行いました。
ご飯は、義理の母に大分手伝っていただいたので助かりました。
朝、洗濯とご飯を済ませてから上の子と、公園や近所を散歩するのが日課でした。
子供が満足するまで、大体3時間くらい毎日全力で遊びました。
公園に行くと近所の同じ年齢くらいの子がいて、最初は私にあまり寄り付かなかった子達が途中から寄ってきてくれるようになったのはとても嬉しかったです。
また、習い事や、地域の子供の行事にも全て参加しました。
参加すると男が私一人の時も。
最初は少し戸惑いもありましたが、すぐに気にならなくなりました。
子供と楽しく過ごしているうちに、自然と溶け込んでいきました。きっと。
あっという間に過ぎていった一ヶ月間。
育児休暇を1ヶ月とってみて
振り返って感じた事は、
仕事をしている時の方が、「ふー」と一息つける瞬間があるなって正直思いました。
育児ってそれほど、一息つける暇さえないくらい大変。
これを自分は、たった1ヶ月しか味わってないけど、ママさんは何年も当たり前のようにこなしていたんだと改めて感じました。
それでも、一ヶ月の育児休暇をとって本当に良かったと感じています。
地域のふれあいを感じ、我が子も楽しそうな様子を見て、こういう毎日がとっても特別だなっと。
パパにとっては、大半が仕事で味わえない日常を今、味わえている。
もちろん、とても大変な事も多いけど、それでもとても幸せな充実感でした。
1ヶ月経った頃は、
赤ちゃんも母乳を飲むのに慣れて来て、すごく良く寝てくれるようになりました。
ママも大分体力が回復して来ましたがまだまだ、完全復活ではないです。
ママの体力を考えると、もう少し育児休暇が取れた方が良かったかなっとも思いましが、
それでも、1ヶ月の育児休暇を取れる自体が、まだまだ珍しい時代。
今後、パパが当たり前のように育児に積極的に参加できる世の中になる事を祈って。
以上、
以前より遠くなった異動先の勤務地へ向かいながら育児休暇を振り返ってみました。
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