こんにちは、日本で平凡なサラリーマンをしている二児のパパです。
片道2時間かけて電車通勤をしている私ですが、
新型コロナウイルスの感染に不安を感じながら日々過ごしています。
世界に目をやると感染者の増加は収まるどころではない状況。
下のグラフを見てわかる通り、とりわけアメリカの感染拡大はバクハツ的に増えた印象。
日経新聞チャートで見る世界の感染状況
ある時、トツゼンに感染が感染を引き起こし急激に感染者が増えていく。
アメリカの状況を見て日本にいる私たちも決して人ごとではないと感じます。
では、なぜこれほどまでにアメリカで新型コロナウイルスの感染拡大が広まったのか?
今回はその理由について調べて見ました。
世界中から人が集まる場所
アメリカが感染した理由の一つとして世界中から人が集まる特徴があること。
米国ジョンズ・ホプキンズ大学のシステム科学工学センター (CSSE)より
※赤い箇所が新型コロナの感染者が多い所
上の図を見てもわかる通り、ニューヨーク、ニュージャージー、カリフォルニアなど人の行き来が盛んな州ほど感染者が多くなっている。
とりわけ多いのがニューヨーク。
(ニューヨークの平日平均利用数は約500万人)
ニューヨーク州のクオモ知事は会見で、
「世界中から大勢の観光客が集まるというこの街の特性も感染拡大の要因になっているのではないか」と話している。
アメリカが中国からの入国を規制したのが2月。
ヨーロッパからの入国を規制したのは3月半ば。
それまでは多くの人々が国外から入国していたのは事実です。
世界の訪問者数でフランス、スペインなどと並び常に国外からの訪問者数が多いアメリカ。
新型コロナウイルスが感染拡大する条件の一つであると考えられる。
新型コロナウイルスに対する意識の低さ
アメリカは、渡航制限やロックダウン(都市封鎖)などの積極的な取り組みを行っているように見えるが、アメリカ国民の感染に対する意識の低さがあったのではないか。
「ウイルスはフェイクだ」集団デモ
4月後半に起きた「ウイルスはフェイクだ」というデモ。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のためのロックダウン(都市封鎖)が続くアメリカで、経済活動の再開を求め各地で人が集まりデモを起こしたのである。
アメリカの感染者数と死者数が世界でも飛び抜けて多いこの状況で、こういった「ウイルスはフェイク」じゃないのかという発想が出てくることや、
集団で集まってデモをすること自体が日本では考えられない。
アメリカ警察官による黒人男性殺害による抗議デモ
5月25日にミネアポリスの白人警察官によって地面に押さえつけられたのちに死亡した黒人男性の事件に抗議する形でアメリカで集団デモが行われた。
少なくともアメリカの140都市で行われている大規模なデモ。
世界でもずば抜けて新型コロナ感染者が多いアメリカだが、
感染リスクよりも人権運動を優先する国民性が象徴されている。
またコロナ感染初期の頃に、
アメリカ疾病管理予防センターの元センター長、トーマス・フリーデン医師は「ソーシャルディスタンシング対策があと1、2週間早く実行されていたら、死者数を50~80%抑えられた可能性がある」と、ニューヨークタイムズで話している。
※ソーシャルディスタンシング:社会的距離の保持
外出自粛や一人一人の行動を制限する意識の低さが、
新型コロナウイルスの感染拡大に拍車をかけた要因の1つではないだろうか。
マスクをする習慣がない
アメリカはマスクをする習慣が日本に比べるとほとんどない。
新型コロナウイルスが感染拡大した当初でもアメリカ人の中でマスクをする人は少なかった。
感染者が膨大に増えていった4月に入りようやく半数以上の人がマスクを着用するようになったが、それでも半数ほどである。
もともとアメリカ人はマスクの効果を信じていない人が大半。
マスクについて科学的な根拠を示した英文の論文などほとんどなく、アジア人がマスクの効果を信じて着けていると言う感覚でしかない。
世界保健機関(WHO)の見解としては、
ウイルスに感染した人は、流行を広げないためにマスクをすべきだとしている。
「必ずしも感染予防にならない」という所がポイントで、これをどう受け取るか。
アメリカ人は感染予防になるか、ならないかわからないマスクを着けないという選択をした。
一方日本だと少しでも感染が防げる可能性があるのならマスクをするという行動の違いが起ったのである。
今回の新型コロナウイルスは飛沫感染による感染拡大が一つの要因とされており、マスク着用の有無が重要だったのではないか。
マスクの徹底がされなかったアメリカでは、感染が拡大した。
それも要因の一つだと考えられる。
7月時点ではアメリカの18州で公共の場でのマスク着用が義務化されている。
宗教による集団礼拝
アメリカには多種多様な人種が住んでいるのが特徴。
その為、信仰する宗教もキリスト教、ユダヤ教、イスラム教、ヒンドゥー教など様々。
そこで問題となったのは、各宗教での集団礼拝だ。
アメリカで新型コロナウイルスの感染が広まってきた3月当初に、
ニューヨーク州郊外のニューロシェル市にあるシナゴーグ(礼拝所)での集団感染が起こった。
シナゴーグはユダヤ教の信者が集まる場所で、マンハッタンの中心街にあるセントラルシナゴーグは有名だ。
また、マンハッタンにあるイスラム教の礼拝所「マスジド・マンハッタン」では毎週金曜日に1,000人以上の人が集団礼拝をしていた。
3月半ば頃には、どの宗教の礼拝も集団で集まることをやめてオンラインでの発信に移行しているが、それまでに多くの感染が広まったのではないだろうか。
以上4つが私が調べた中で感染が広まった大きな要因と考えられる。
調べていく中で、他にもいくつかの要因を主張する動きがあったが、あまり確証の取れない情報のため、4つの理由の中からは除外した。
以下にその考察を記載しました。
感染拡大の要因として確証の取れない情報
「新型コロナウイルスの検査数が多い」主張
ニューヨーク州知事のクオモ知事が定例記者会見でこのように話した。
「我々は1人あたりの検査数を全米のほかのどの州より、そしてどの国よりも多く行っている。検査を多くの人が受ければ受けるほど、陽性結果が増えるのは当然だ」
これについて、世界で検査数の割合(1000人ごとの検査割合)を表したのが下記のグラフ↓
国別で見るとアメリカは決して検査数が多いとは言えない。
もちろん日本のように極端に少ないわけではないが、どの国より多く検査をしているという主張は間違っているようだ。
「人口密度が高い」主張
人口密度が高いから感染拡大に繋がっているというニューヨーク州知事の主張。
これについては、
ニューヨーク市内の人口密度:1平方マイルあたり約2万7千人。
だが、アジアの都市の人口密度と比べると約半分くらいだ。
よって感染拡大の根拠としては低い。
まとめ
今回は、「なぜアメリカは新型コロナウイルスの感染が広がったのか?」について調べて見ました。
主な理由として考えられるのはこの4つ。
②新型コロナウイルスに対する意識の低さ
③マスクをする習慣がない
④宗教による集団礼拝
世界の感染状況、感染に対する対策を参考にすることで、
日本での新型コロナウイルス感染拡大を防げるのではないでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
明日が今日よりも良い一日でありますように。
コメント
コロナウイルスは空中に長期間浮遊して仲間を増やすならともかく、人の細胞で増殖し、毒性のある期間があるならばウイルスのたまり場(どんどん拡散)の除去をすればどこかでとりあえず停止。感染した人の感染源を早期に特定し、あるいは行動範囲を公表して地域的に注意を促していけば収束に向かうはずですが保健所もそうしていません。マスクがあろうとなかろうと手や服などに付着して拡散するし、遺伝子の変化がどれだけ起こったものが現在感染者に見つかっているか欧米との比較も公表もありません。とりあえず各国の偶然の成り行きです。これを前提にして踏み込んだ検討をしていただけるとありがたいのですが。興味ある課題を観察されているのでお願いしますの応援の言葉です。よろしくお願いいたします。
貴重なご意見ありがとうございます。
難しい問題ですね。
今後とも宜しくお願いします。