日本で買うなら中古戸建を狙え
日本で中古戸建の建物価値は、約20年を超えるとほぼゼロになる。(平成25年国土交通省資料参照)
新築の価格から、年々急激に価値が下がっていくのが日本の現状である。
余談だが、私が購入した築10年の中古戸建は、新築時の購入価格より2,200万円下がっていた。
決して欠陥住宅ではなく、むしろとてもキレイに使われていた状態であった。
また新築当初より土地の相場はほぼ変わっていない、むしろ少し高くなっていたのにもかかわらず、この値下げ幅には驚きである。
それに比べ、欧米諸国の中古戸建の価値というのは、下がるばかりか、ますます建物価値が上がる場合もある。
これは、建物価値の評価を築年数で決めるのではなく、住宅個々の使用価値で決めているからである。
その為、住宅のメンテンス頻度が高く良い状態を保っている住宅の価値は高く評価される現状がある。
日本は、今でも新築至上主義なところがあり、中古住宅の利用率は約14.7%(平成25年国土交通省資料参照) 欧米諸国に比べると約6分の1程度と低い水準だ。
これでお分かりの通り、日本は中古戸建の評価がまだまだ低く、欧米諸国に比べると安価に手に入りやすい現状がある。
だからこそ、今 日本で買うなら中古戸建が狙い目なのだ。
中古戸建は余計な経費が載っていない
新築戸建の価格には、実質の工事費用の他に、
営業経費、広告宣伝費、下請けマージン費(下請け業者に工事依頼している場合)等が発生する。
中古戸建の場合は、そういった余計な経費がゼロとまでは言わないが、ほとんどなく購入することが可能。
仮に、住宅購入して転勤などの理由で家を売る場合にも中古戸建は、新築戸建に比べると、
損幅が少ないと言える。
中古戸建は立地条件がいい
日本の空き家は、国内に建築されている既存住宅全体の13.5%程もある。(総務省「平成25年 住宅・土地統計調査」参照)
それにも関わらず日本では新しい建物が次々と建てられ、2020年2021年の東京オリンピックもあってますます建設が進んでいく。
そうすると、既存に建っている住宅ほど良い立地条件に建っている事が多い為、新しく建てる建物は必然的に条件の悪い立地に建つケースが多い。
そういった面からも、中古戸建は立地条件がいいことが多い。
建物はいずれ劣化するが、立地環境はそう簡単には変わらないので、重要な点である。
買う前に住み心地がわかる
中古住宅の特徴として、すでに実際に住んでいる人がいるので、見学の時に住み心地がある程度わかる。
例えば、実際の家具の配置具合、壁のヒビ状況の有無、床下の状況、室外機の置き場、配線や配管の取り回し状況、換気が悪ければ壁にカビが生えていたりといった具合に、
実際に住んでいる実績があるからこそわかる箇所がたくさんある。
私が一番大事にしていたのは、家に入った時の空気感。
ある意味直感に近いのだが、どんよりした空気の場合は換気がうまくいっていなかったり、
風の通りが悪かったり、排水口からの異臭が原因だったりするので、あまり良い評価にはならない事が多い。
逆に気持ちいい空気を感じたら、換気が良く取れていたり、
排水口の封水がきちんとしているので、いい物件が多い。
これから中古戸建を見学する方は、ぜひ色々な箇所を自分の直感を信じて見て欲しい。
購入時の消費税が少ない
中古住宅購入のメリットは、一般個人が売主である場合には仲介手数料にしか消費税はかかからない事だ。(不動産会社が売主となって中古住宅を売却しているケースでは消費税がかかる)
新築の場合は、建物価格と仲介手数料に対し消費税が課税される。
建物価格の課税分が中古戸建にないことは、大きなメリットと言える。
といった具合に中古戸建には、たくさんのメリットがあります。
私自身も中古戸建を購入し本当に良かったと思えるからこそ、このブログを通しその良さを伝えられたらと思っています。
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