新型コロナウイルスの影響で日本では真っ先に「マスク」がなくなり、品薄状態に。
そこで、「マスク」の次に影響が出てくる物とは何か?
どんな物が今後影響出るんだろう?
事前に知っておくことで、準備、対策できないだろうか。
その前に知っておかなければいけないのはコロナウイルスの感染拡大について。
世界各地で感染者数はかなりのスピードで広まっている。
感染源の中国からイタリア、アメリカと感染は世界中に広がっている。
下記は、「日本経済新聞」が出している感染マップだ。
↓
感染当初2月1日から比べると、
世界の感染者数は、約530倍に膨れ上がっている。
この感染スピードは、恐ろしいものである。
感染が最初に広がったのは武漢のある「湖北省」だが、影響はそこだけに留まらず、中国全土、そして世界に広まっている。
その為、今後日本で新型コロナウイルスの影響により、生産などに影響が出てくる可能性が高い。
コロナウイルスの影響で「マスク」の次になくなるものとは?
今後日本で、影響が出てくる物をまとめてみました。
自動車
日本経済新聞引用
中国に依存度が高い日本の自動車メーカー。
日産、トヨタ、ホンダ、スズキ、いすゞ などほぼ全ての自動車メーカーは中国に生産拠点を持っている。
特に中国での生産に力を入れている日産の影響は大きい。
また、自動車に組み込まれている電子部品などの細かなパーツも中国で作られているものが多い。
そして新型コロナウイルスの感染予防対策や自動車の需要が落ち込み、
各自動車メーカーの稼動停止が続いた。
トヨタ自動車
2020年5月1日、11日
国内にある全ての稼動停止
日産自動車
GW後10日間、栃木の工場を稼動停止。
スバル
北米を中心に依存度が高いスバルは全生産ラインを4月9日から1ヶ月ほど停止。
アナリストたちは2020年の世界生産台数が前年比2割減と予想している。
新型コロナウイルスの影響で自動車産業の低迷は避けられない。
コンドーム
外出自粛によって世界でコンドームが売れている。
オーストラリアではロックダウン後にコンドームの売り上げが3倍に。
インドでもコンドームの需要が2~3倍に増加。
アメリカでは有名コンドームメーカー「TROJAN」の株価が上昇している。
また、
コンドーム世界シェア20%を占めるマレーシアの「Karen Bhd」は、
他の手指用消毒剤の生産に力を入れため、
3月中旬から4月中旬の生産数が2億個少なくなると発表。
日本では、まだコンドームの売れ行きは数字として顕著に出ていないが、
今後コンドームが品薄に? という可能性もある。
ニンテンドースイッチ
「ニンテンドースイッチ」は生産を中国の委託工場で生産しているが、
新型コロナウイルスの影響で生産台数が大幅に減少。
また、外出自粛の影響で国内の需要が拡大し、生産が追いついていない。
価格の上昇について
ニンテンドースイッチ本体の定価は29,980円(税別)に対し、ネットでの販売価格は一時55,000円ほどで販売されていた。
現在は、品薄が解消されてきてネットで3万円ほどとほぼ定価の価格水準に戻ってきている。
トイレ
TOTOや、LIXIL、パナソニックなどのトイレメーカーは、中国全土での新型コロナウイルス感染拡大によって、部品供給に遅延が生じている。
このため、トイレの生産に遅れなどの影響が出ている。
新築の住宅では、トイレが設置できなくて顧客に引き渡せない状況も発生している。
※2020年5月11日 生産遅れは解消された
ユニクロ(衣類)
衣類の生産も中国で作られているものは多い。
中でも、日本で人気のある「ユニクロ」だが、その生産拠点で最も多いのが中国である。
合計146拠点のうち87拠点が中国で作られている。
日本で作っているのは3拠点のみ。
影響が出たのとして、
2月 ユニクロは生産遅れによって新商品3品目の発売を延期
また、
3月6日、ユニクロベトナムの池添修最高執行責任者は、中国からの原料の生地調達に支障が出ているため、「3、4月ベトナムでの生産が一部遅れている」と語っている。
また、これはベトナム国内だけでなく海外の店舗も含めて商品供給が遅れる可能性がある。
オモチャ
・タカラトミー
トミカシリーズによるミニカーで70%の市場を持ち、ポケットモンスターなどの人気商品をかかえるタカラトミー。
そのタカラトミーだが、主な生産国は、中国とタイである。
中国では全体の約35%を委託生産をしている。
新型コロナウイルスの影響でオモチャ生産に影響が出た。
2020年3月期は売上高6%減、営業益25%減
・サンリオ
キャラクターグッズを展開するサンリオ。
バッグやぬいぐるみなど、自社で販売する商品の70%以上を中国に委託生産している。
中国の依存度が高い為、中国でのコロナウイルスの影響を大きく受けた。
また、サンリオピューロランドはコロナの影響で休園している。
再開日は未定。
食洗機
食器洗い乾燥機について、中国からの部品調達が滞っており、受注停止や納入を延期している。
キッチン関連機器の納入ができないため、住宅の引き渡しが遅れているケースも出始めた。
現在は、解消されている。
スマートフォン
世界中のメーカーがスマートフォンなどに使われる電子機器を中国で生産している。
日本で言えば、村田製作所はスマートフォンなど電子機器に欠かせないコンデンサーと呼ばれる部品などを江蘇省と広東省4つの製造拠点で、生産している。
今後のコロナウイルスの影響でスマートフォンの生産に影響が考えられそうである。
お菓子
日本のお菓子メーカーで中国を拠点に製造している企業も少なくない。
森永製菓は上海、浙江省で、ソフトキャンデーやチョコレートなどの生産をしている。
中でも「ハイチュウ」は中国での生産を強化している。
また明治製菓は、上海、広東省の工場でアイスクリーム、チョコレートを製造している。
実際に、コロナウイルスの影響で、工場の休業や稼働遅延が起こっている。
ただ、生産拠点が中国に偏っていないので、日本への影響は少ないと考えられる。
冷凍食品
冷凍食品で日本のシェアナンバー1のニチレイ。
上海2拠点、江蘇省1拠点の工場があり。中国での生産に力を入れている。
影響としては、
2月は、中国産の冷凍食品は33%減少した。
3月は、中国からの輸入が少しずつ改善に向かっている。
また、外出禁止令が出た場合に、他国では長期保存できる冷凍食品の買い占めが発生している。
日本でも同様のことが起こりかねない。
紙オムツ
今は、子育て世代には定番となっている紙オムツ。
日本で「goon」を手がける大王製紙は江蘇省に工場があり、
「メリーズ」を手がける花王は上海、合肥に工場を持っている。
中国の工場では、いずれも中国消費者向けに、生産をしているので、
日本の紙おむつ生産において影響は少ないと考えられる。
※生産は通常通り行われているが、顧客の買い占め心理が働き現在は品薄に。
まとめ
以上、コロナウイルスの影響で「マスク」の次になくなる可能性があるものを、まとめてみました。
中でも、生産面で最も影響度が高いのは「自動車」ですかね。
日本の企業は、中国に依存している部分が多く、最近ではそれを避けるため「ヴェトナム」、「タイ」、「カンボジア」などに進出していくケースも増えてきています。
海外生産の分散が大事になってきますね。
今後の新型コロナウイルスの影響で、物がなくなってから慌てるのではなく、事前の準備、落ち着いた行動を心がけましょう。
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