都市封鎖(ロックダウン)したら生活はどうなる?

コロナウイルス
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新型コロナウイルス感染が拡大している日本。

東京都の小池百合子知事が都市封鎖「ロックダウン」の可能性を示唆して注目を集めている。

世界では、実際に都市封鎖「ロックダウン」をしている国がある。

 

例えば中国では、1月23日に武漢市を封鎖した。

その時の感染者数は571人(中国全土)。

 

 

イタリアでは、3月8日に北イタリアを中心に封鎖が始まった。

その時の感染者数は5,883人(イタリア全土)。

 

 

 

日本は、3月29日現在で新型コロナウイルスの感染者数は1,669人

中国ではすでに都市封鎖を行なっていた人数である。

イタリアと比較しても、都市封鎖する1週間前の人数と同じ。

 

 

いつ都市封鎖「ロックダウン」が起こってもおかしくない状態にまで来ているのである。

 

 

現実に都市封鎖が起こったらどうなるの?

 

 

中国やイタリアのように実際に都市封鎖をしている国の状況を調べ、日本も都市封鎖するとこうなるかもしれない。

というイメージができたらと本記事を作成しました。

 

本記事の内容
・中国、イタリアの都市封鎖の状況について
・その状況を基に日本での都市封鎖が起きたらどうなる?

 

 

 

 

中国の場合 〜都市封鎖(ロックダウン)〜

中国では、1,100万人の人口を持つ武漢市全域を封鎖。

その後に感染の拡大とともに封鎖区域は人口5,800万人の湖北省全域に拡大。

 

都市封鎖(ロックダウン)直前

 

封鎖都市からの脱出

武漢市の封鎖前には約500万人の市民が市外に脱出したと言われている。

韓国メディアによると、脱出した市民の中には海外に向かう人も少なくなかったようだ。

最も多かったのがタイの約2万人。続いてシンガポールの約1万人、それに次いで多かったのが東京の約9000人とされている。

 

脱出した市民は当然自分の住まいである武漢市には戻ることもできない。

封鎖の規則を破って脱出した者には、3~7年の禁固刑を言い渡される可能性があるからである。

 

スーパーに駆け込む

封鎖2週間前からスーパーに駆け込みをする人々で溢れた。

そのため、スーパーの棚から食糧などが一斉になくなった。

 

 

 

都市封鎖(ロックダウン)後

 

買い物の規制

3日に1度スーパー等で購入することができたが、

その後、外出禁止が強化されスーパーは個人に販売しなくなった。

 

その為、人々はオンラインで買い物をしなければならなくなった。

オンラインでは個々に対応というよりは、「集団購入」する仕組みが導入された。

集団購入とは、「野菜グループ」、「肉グループ」、「果物グループ」といった様々な購入グループに購入希望者が参加し、一定数注文が溜まったら、決められた場所にまとめて配送する仕組み。

 

配送されたら携帯に知らせがいき、それを住民が受け取りに行く。

 

 

公共車両の停止

バス、列車、飛行機、フェリーの運行を停止した。

 

 

一般車両の走行を禁止

緊急車両など許可を得た車以外の通行を禁止。

それに伴い6,000台のタクシーを追加で用意。(武漢市)

 

 

感染者への対応

病院に症状を訴えても、診察を受けられない人が大勢出ている。

また、急きょ簡易的に作られたような病院施設へ詰め込まれるケースもある。

 

医師も治療場所も確保できていない状態が続いている。

 

 

罰金制度

市民の外出を禁止し、違反行為には「10日以下の拘留」

麻城市では自ら症状を訴えたり、他人の症状を通報した人に五百元(約7,800円)の奨励金を払う制度を導入。

 

 

ロボットによる配送

「Apollo」と、「新石器(Neolix)」が共同開発したスマート自動運転車が、医療廃棄物や衣類の回収のほか、薬や食事の配達を一部に導入。

 

 

 

↓以下は、外出が完全に禁止されていない地域での対応

外出時マスク着用の徹底

原則外出時はマスク着用しなければならない。

マスクをしていないとバス・地下鉄などは乗車できない。

 

 

外食規制

3人以上で外食することは禁止。

 

 

人が集まる場所は閉鎖

映画館・カラオケなどの娯楽施設等の閉鎖。

警察が、ドローンに搭載されたカメラの映像を通じて人が集まっている場所を見つけ、注意するといったことも行なっている。

 

 

買い物の規制

買い物は1家族1名だけが、2日に1回のみ許可される。

その買い物も日常生活に必要なものだけ。(主に食料品や衛生用品など)

 

 

出勤時の制約

通勤の際は会社からの「出勤証明」を発行してもらわなければ、家から出ることはできない。

 

 

 

イタリアの場合 〜都市封鎖(ロックダウン)〜

イタリアでは、最初に北イタリアの14の県で移動禁止が始まった。

そしてその2日後には全イタリアで外出規制となった。

 

都市封鎖(ロックダウン)直前

 

封鎖都市からの脱出

封鎖都市を脱出して田舎の実家へ向かう多くの住民がいた。

また、外国人留学生は母国へ帰る人が大勢いた。

 

それに対して誰も止めるということもなく、罰則もなかった。

 

 

スーパーに駆け込む

明日から外出規制になるというスクープが報道された日の夜、イタリアでは数少ない深夜営業のスーパーマーケットに買い物へ向かう人であふれかえった。

 

 

 

都市封鎖(ロックダウン)後

 

買い物の規制

買い物に行くのは1人だけ。

あらかじめ自己申告書を書き、それを携帯し外へ出る。(警察に要求されたら見せなければいけない)

マスクと手袋を持参し、入店制限がある店の行列に並び買い物をする。

 

 

感染者の対応

感染者がいた場合、救急車で運ばれ家族は付きそうこともできない。

そればかりか、どこに運ばれ、容態はどうなっているのか、生存しているのかさえもわからない。

 

 

営業規制

営業が許されるのはスーパーマーケットや薬局のみ。

生活に最低限必要な物しか購入できない。

 

 

罰金制度

不要の外出とみなされた場合は罰金、逮捕あり。

コンテ首相は、外出の規制に違反した場合、最大3000ユーロ(日本円で約36万円)の罰金を科すと発表

すでに、3月11日から24日までの2週間で、9万件以上(イタリア全土)の違反があった

 

 

外出規制

外出には理由を書いた証明書を携帯する

 

 

 

日本で都市封鎖(ロックダウン)が起きたら?

中国、イタリアの都市封鎖をみて分かる通り、まず都市封鎖をすると宣言があると、

下記の行動が発生することがわかる。

①スーパーへの駆け込みが発生する
②封鎖都市からの脱出

 

日本でも都市封鎖が起きたら同じことが起こると予想される。

というよりは、すでに少しずつ起きている。

 

ただ、都市封鎖から安易に脱出する件についてもう一度考えてほしい。

帰省する先の家族に感染するリスク。

高齢者ほど重症化しやすいリスク。があるということ。

 

「明日、抱きしめ合えるように今日は離れていよう。

明日、もっと走れるように、今日は立ち止まっていよう」

これは、イタリアのジュゼッペ・コンテ首相が話した言葉だが、この言葉の重みを理解してほしい。

 

 

そして、日本で実際に都市封鎖が起きたらどうなるのか?

イタリアや中国のように自由に買い物ができなくなることが予想される。

罰金や証明書の携帯が必要になってくるかはわからないが、何らかの制約が出てくるだろう。

 

公共機関の交通もストップするか、大幅に減ることが予想される。

移動にもかなりの制限がかかってくることは避けられない。

 

この先の未来は、誰にも分からないが、実際にイタリアや中国のように都市封鎖している状況を知り、少しでも今後に役立ててもらえれば嬉しいです。

 

 

 

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