新型コロナウイルスが日本でも広がりを見せている中、一つの疑問が浮かんだ。
新型コロナウイルスに2度かかることってあるのだろうか?
これとっても気になりますよね。
これについて、調べた結果をまとめました。
新型コロナウイルスは2度かかるのか?
最初に結論から言うと、はっきりわかっていない。
ただし、多くの医者やメディアの回答からすると、2度かかる確率はかなり低い。
さて、その理由について次の事例を踏まえて紹介します。
熊本市女子学生の事例
熊本在住の女子学生が3月28日に新型コロナウイルスを発症。 4月3日に入院。その後2回のPCR検査で陰性となり9日に退院。 しかし、4月17日以降に倦怠感や味覚、嗅覚に異常がみられた。 また、同居家族の50代女性にも倦怠感や頭痛の症状がみられた為、 PCR検査を受けた。 結果、二人とも陽性の結果だった。
2回のPCR検査で陰性となっても、再び陽性となる事例。
そして、同居家族も感染したことは、新型コロナウイルスの退院基準や退院後の生活の取り決めが改めて考えなければいけないとも言える。
大阪バスツアーガイド女性の事例
大阪バスツアーガイドの女性が新型コロナウイルスによる感染症に2度かかった可能性がある件。 この女性は1月下旬に1回目の新型コロナウイルスに感染していると診断を受ける。 それから間もなく症状が改善して退院。その後の検査ではウイルスに陰性の結果が出た。 しかし3週間後、のどと胸の痛みを訴えて再び検査を受けたところ、再び陽性の結果が出た。
この事例について、言われているのは下記2つの理由。
・最初の感染が続いているだけ
1度目に新型コロナウイルスに感染して、十分に完治しないまま再度ウイルスの活動が活発化したのではないか。
症状が改善していると、ウイルスの活動が低下し、ウイルスの量が減る。
そのため、PCR法の検査で検知できにくい現象が起こる。
このPCR法の検査は決して万能ではなく、最初の検査で陰性と出ても、2回目の検査で陽性
となった症例がいくつか挙げらています。
・検査が不十分だった
単純に採取した検体にウイルスが付着していなかった可能性。
要は綿棒にウイルスが付いていなかった。または少なすぎて検知できなかったのではないか。
クルーズ船の事例
愛知県岡崎市にある藤田医科大学病院岡崎医療センターでは、 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗船者のうち、症状が見られないにもかかわらずウイルスへの感染が確認された90人について調査を行なった。 その結果、2割にあたる18人は1回陰性になったが、その後の検査で再び陽性となるケースがあった。
このケースから言えることは、PCR検査は万能ではなく、確実にウイルスを検知することは難しいと言うことだ。
ウイルスに対する免疫について
ミネソタ大学の感染症医で疫学者のスーザン・クライン氏によると、 「一般的な風邪を引き起こすようなほかのコロナウイルスの場合、感染後に免疫ができることが多い。だが、免疫は永遠に維持されるわけではない。体はその後の曝露に備えて抗体をつくり、やがてその免疫反応は徐々に弱まっていく」と言う。
抗体は、私たちの体から異物を除去するために働いてくれる。
ただし、それは永遠ではなく徐々に弱まっていくと言うこと。
まとめ
新型コロナウイルスに2度かかるのかは、現時点では不明確です。
詳細な調査が今後進むにつれてわかってくるはず。
ただ、現時点での感染結果から見ると、2度かかる確率は限りなく低いのではないでしょうか。
下記の見解がわかりやすいです。
富山大学名誉教授(医学部) 白木公康氏によると、 COVID-19回復後に陰性化したが,1カ月程度の間に,ウイルスがPCR法で検出された例が報道されている。 これは,コロナウイルス感染では不思議な現象ではない。ウイルスの完全消失までの経過で多くみられ,再感染は合理的に考えにくい。
現在、国の対応としては症状の無い感染者についての退院の基準は、2回連続で陰性が出た場合としています。
それでも、再び陽性となってしまう例が、多くはないですが稀にあると言う事ですね。
以上、「新型コロナウイルスは2度かかるのか?」についてでした。
他にも、下記の記事を書いています。
「なぜイタリアは新型コロナウイルス肺炎による死者数が多いのか?」
「新型コロナウイルス対策としてテレワークを実践している企業」
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